
「愛するパートナーと子育てがしたい」
学生の頃からそう思っていました。ただ、調べれば調べるほど同性カップルが子どもをもつまでの道はハードルが高く、いつの間にか30代になっていました。私が出産した場合、パートナーは法的に子どもの親になれず、血縁関係もありません。親としての自覚を持てるのか、子どもを愛することができるのか、周りは自分を親として認めてくれるのか、と不安を抱えるパートナーと、話し合うことから始めた妊活でした。
妊娠してみると、日に日に大きくなるお腹を人一倍喜んでくれたのはパートナーでした。「ママだよ~」とお腹の子に呼びかけている姿に、胸がいっぱいになりました。
一大決心して一歩を踏み出してくれたパートナー、今後の生活で窮屈な思いを抱くことができるだけ少ないと良いな、と思います。私たちを取り巻く環境が少しずつでも変わっていきますように。そして、子どもから「うちの家族最高!」と笑顔で言ってもらえる日がくるのを夢見て、毎日楽しく過ごしていきたいです。





2022年2月発行雨あがり8号「夢」掲載