
11月22日は「いい夫婦の日」。ですが、ふうふにはいろいろな形があります。ぜひともこのいい夫婦の日に同性婚について考えていただきたいと思い、カラフルブランケッツの拠点のある大阪で2021年11月22日から24日までの3日間「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」を開催しました。日本ではまた法律で認められていない同性婚について理解を深めてもらうために、この展示会では「結婚できない同性カッブルの困りごと」「その部分的な対処法である公正証書」、そして「“いいふうふ”になりたいと願うLGBTQ当事者の方の声」をご紹介しました。
会場の都合で3日間ともタ方5時までしか開場できませんでしたが、セクマイバーさんにも告知にご協力いただき、TVや新開にて大きく報道されたこともあり、LGBTQ当事者の方、そうでない方含めこの3日間で計346名もの方にご来場いただくことができました。
政治家の方々もお越しいただき「法律的に結婚できないことで同性カップルさんたちがこんなに不安を抱えて暮らしていかないといけないなんて知らなかった。これは早急になんとかしないといけない。」というお言葉をいただきました。
同性婚の法制化に向けて社会の理解を促しつつ、現在法律的に結婚できないせいで困っている同性カップルのみなさんへ今より少し安心して生きられる方法もお伝えできたのではないかと思います。


展示会を企画したカラフルブランケッツについて
特定非営利活動法人カラフルブランケッツ理事長の井上ひとみと康純香と申します。
井上は戦医師、康は行政書士として働きながら、メンバーとともにLGBTQの方を含めた全ての人が安心して着らせる社会をめざし活動しています。
「戸籍上の家族だけでなくみんなで助け合い、支えあって暮らしていけるように。LGBTQ当事者とアライの一人ひとりが、得意なことを活かして困った人を助け、助けてもらった人が今度は違う誰かを助ける。」そんな「相互支援」の考えのもとで カラフルブランケッツはコミュニティづくりやイベント·勉強会の開催、そして同性婚法制化に向けての取り組みなど さまでまな活動を行っています。
そして、カラフルブランケッツの特徴と言える活動として、任意後見契約や公正証書遺言書などを作成する法的サポートがあります。
超高齢化社会である日本で 自分の老後や死後に不安を抱かない人はいないと思います。ましてや、法律で2人の関係性が認められない同性カップルの不安はどれだけ大きいことでしょうか。カラフルブランケッツは法的サポートをすることで その不安を少しでも小さくするお手伝いをしています。
カラフルブランケッツから一言
同性婚ができるようになるには、法律を変える必要があります。法律を変えるのは国会です。現在の日本における同性婚訴訟は、裁判所に「”同性カッブルが結婚できるための法律”を作らないのは、憲法上の人種を侵害する憲法違反である」と判断してもらうことによって国会を動かすために行われています。
同性婚を日本で実現させるためには、裁判だけに任せず、賛成する国会議員を場やすことが大切です。そして そのためには、多くの国民の方が賛成を表明してくださること(いわゆる「世論」)が重要になります。「同性婚という選択肢ができることに賛成!」という声を大きく広げるために、ぜひとも賛成の輸に入っていただき 仲間になっていただきたいと思っています。
誰もが望めば“いいふうふ”になれる世の中をめざして ぜひ仲間と共に一緒に社会を動かしましょう!


2022年2月発行雨あがり8号「夢」掲載