
ハワイと国内で挙式をされたお二人。そんなお二人のはじまりから結婚式までをお伺いしました。お二人の結婚式について詳しくはブログをどうぞ!楽しいお二人の毎日が綴られています。
印象的な出会いから偶然の再会そして実家で同棲!
るい:大学の頃、友達経由で出会ったのが初めてでした。駅の向こうからおお〜って言いながら歩いてきて。すごい愉快で派手な人が来たって思ったのが第一印象。
ゆう:それからは夜通し話をしたりして。気があうぞ、話が合うぞって思いました。
るい:偶然新宿の道端で会ったりもしたんです。これから私が大阪に行くんだよねって言ったらゆうが自分も行く!って。そしてそのまま一緒に大阪へ行っちゃって、遊びまくったりもしました。その頃は彼女の事は友達としてすごく好きで。めっちゃ面白いと思ってた。
それが半年くらいして、いきなり「君の事が好きだ」って言われたんです。しかもその頃ゆうは私の家に住んでたんです。友達の家を渡り歩いてると聞いたので、じゃあ家に来ればみたいな感じで家に誘って二人で住んでたんです。私は友達としか思ってなかったので、事情が変わったなと思いました。ちょっと考えたいからって時間をいただきました。でも一ヶ月くらいして、この人私がフッたら二度と私の前に出てこないタイプだなと思って。だったら付き合おうっていうのがはじまりです。
ゆう:フラれてたら速攻連絡先は削除でしたね。足がつかないように消える(笑)。
るい:その後私が実家に帰ることになった時も、一緒に実家へ行きました。うちの母親もなんでもいい人だったので、「一緒に住んでる子がいるんだけどその子もいいかな?」って言ったら「いいよ」と。付き合っていたことはその時は言っていないです。だから私たち付き合い始めて一日目からずっと一緒に住んでるんですよね。
ゆう:同棲期間からだと十三年くらいの付き合いです。
結婚式をすると決めたきっかけは十年の付き合いとハネムーナー特典
るい:結婚式のきっかけは、私たちも付き合って十年を超えたし写真でも撮ろうかってなって、ドレスショップの友人に相談したんです。そうしたら、もし人数呼べるんだったら同じくらいの値段で結婚式できちゃうよって言われて、びっくりして目からうろこでした。夢が広がっちゃって。同じ値段なら写真じゃなくて式が良くない?って感じです。私たち自力が好きなので、そこからゼクシィカウンターも行きましたし、みんなのウェディングとかWEBにはとにかく登録して調べまくりました。
ゆう:私はそんなに結婚式に憧れがなかったんですが、フェアに行くと試食が食べられると聞いて(笑)
るい:あと海外旅行にも行ってみよう、今年は日本を出るのだって盛り上がっててパンフレットを見ていたら、ハネムーナー特典みたいのがけっこうあったんですよ。同性同士でもハネムーナーになれるんです。そういう不純な動機も入って結婚式しようかって。
ゆう:結婚式に憧れもなく、式場も近ければどこでもいいって思ってたら星の数ほどになっちゃって。「LGBT歓迎」って言ってるところから絞ろうと思ってやってみたんですけどそれでも数十件くらいはあって。
るい:歓迎っていう所はものすごい手厚かったです。秋に結婚式をするって決めてからいろいろ見ていたら、LGBTQの結婚式をプロデュースしている会社さんが、設立一周年記念に結婚式プレゼント企画をしていて、応募したら更に結婚式が当たったんですよ!しかもハワイでの結婚式!
るい:ハワイでの挙式はアットホームで幸せな、あたたかい時間でした。ちなみに日本での挙式ではウェディングドレスは紅白にしてお色直しは白と水色でデザインが全く同じお揃いのドレス。
ゆう:これは同性同士じゃないとできない。相手が男の人だったらお揃いのドレスなんてできないからね。

カミングアウトについて
るい:私は母親には結婚式のタイミングでカミングアウトしました。気づいてたとは思うんですけど普通にしてるから、わざわざ言われるのもどうかなと思って言ってなかったんです。言われたくないこともあるかなって。私は母親がすごく好きで尊敬してるので、万が一にも嫌な顔されたら絶対嫌だと思っていました。でも結婚式するなら呼ぶか、じゃあ言うかみたいになって。今では会うたびに誰かに話してるんですよ、お母さん。正月に親族の集まりに行って、全員のいるところで結婚式のDVD流しましたから。
ゆう:私は言っていないです。14歳の時にカミングアウトをしていてその後ずっと家にいなかったり家出したり。再び関係を持つようになってからはなかったことと思われてる。14歳の時に揉めまくったんですよ。あんなに揉めた辛いカミングアウトだったのに忘れてるんだって感じました。最近は結婚の話になっても、うん、できないんだよねって。結婚しなきゃいけないとか、それが親不孝とか古くない?とか言って。
るい:私もゆうの家族に会ったことあるんですけど、なぜか男の人だと思われてるらしい(笑)なのでゆうは完全クローズ。私は完全オープンになっちゃった。
はじまり、そしてこれから
るい:私がまともに人と付き合うことが、初めてだったんです。だからだいたい恋人同士ですることすべてが初めて。イベントも祝うようになった。そういうこと全然しなかったんですよ。イベントにかこつけて遊ぶようにしたのはゆうが初めて。
ゆう:私は家族っぽいことをするのってまるっと全部初めてでしたね。二人で年越しして、初夢何見たみたいなところから始まっておせち料理作って食べて。豆まきとかひな祭りとか。
るい:誕生日にサプライズにつれてったりとか。
ゆう:お家買う資金貯めようかとか。
るい:これからは実際買うかは分からないですけどマイホーム的なものは考えたいなと思ってはいるんです。あとはペットを飼いたいです。
ゆう:小さい時から結婚して子供を生んで、そうしないと幸せになれないと言われてきた。でもそんなこと全然ない。女同士で籍も入ってないし、子供もいないけど、超幸せです。

2018年発行雨あがり創刊号「はじまり」掲載